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ベトナム: (研究)ベトナムの労働生産性、近隣諸国と比べて低い
2019-04-03

 

業界関係者によると、ベトナムの労働生産性は近隣諸国と比べて低い上、その差は拡大しているという。
ベトナム商工会議所責任者のVu Tien Loc会頭は、2017年のベトナムの労働生産性は1万232ドルであり、シンガポールの7.2%、マレーシアの36.2%、タイの36.2%、インドネシアの43%、フィリピンの55%ほどだと述べた。
そのうえ、Loc会頭は、21日にハノイで開催された「ベトナムの労働生産性を向上させることが国際競争力の上昇にも繋がる」に関するワークショップで、近隣諸国との差の拡大はベトナム経済の課題であると語った。
今回の労働生産性に関する結果は、ベトナム経済・政策研究所(VEPR)が1991年から2015年までのデータを使用して、公表した『2018年ベトナム労働生産性報告書』で明らかになった。

ベトナム経済・政策研究所の創設者であり責任者のNguyen Duc Thanh氏は、ベトナムの労働生産性は徐々に向上しており「25年間で3倍になっている」と述べた。

調査によると、サービス業につづき、建設業や工業が最も労働生産性が高いという。農業、林業、漁業は低い。

工業分野に関しては、国有やベトナム系民間企業は生産性が下がっているものの、外資系企業は向上していた。

Thanh氏は「労働生産性は人的資源だけでなく、労働環境によっても左右される」と述べた。

専門家はThanh氏に賛同し、ベトナム企業は十分な設備投資や技術投資をしていないため、労働生産性の向上が促進されないと述べた。
経済学者のPham Chi Lan氏は、競争力が十分ではなく、金融資源などの資源を十分に得られないため、国内の民間企業、特に中小企業の労働生産性が低下していると述べた。また、ベトナムの労働生産性を向上させるための規制の実施なども怠っていると付け加えた。

政策研究大学院大学の大野健一教授は、ベトナムは「改善」「5S」といった労働生産性を向上させる日本の方式を取り入れてきたが、規模が十分ではないと述べた。

経済において、「改善」はCEOから工場の従業員まで会社全体でさまざまな要因を改善しつづけることを示す。

「5S」は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の頭文字をとっており、どのように職場づくりをしていくかを表している。

 

ベトナム語翻訳者:キム

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