インドネシアで発生した森林火災による「煙害(ヘイズ)」の影響で、同国と隣国マレーシアの学校や空港が閉鎖されたほか、シンガポールではF1レース開催を数日後に控え、大気環境が悪化した。
スマトラ島やボルネオ島では、農業用地を確保するための違法な火入れが多発しており、ジャカルタは数千人の治安部隊と水爆撃機を投入して対処している。
インドネシアの火災は毎年、東南アジアに煙霧(スモッグ)をもたらしているが、今年の火災は2015年以来最悪のものであり、世界各地で発生している山火事が地球温暖化を悪化させているという懸念に拍車をかけている。
スマトラ島の東側、マレーシア半島の多くの地域で、大気の質が公式の指標である「非常に不健康なレベル」にまで悪化し、クアラルンプールのスカイラインは濃いスモッグに覆われた。
教育省によると、大気汚染によりマレーシア全土で1,500近くの学校が閉鎖され、100万人以上の生徒が影響を受けたという。
マレーシアでは、霞が原因で健康上の問題を抱える人が増えており、当局によると、公立病院の外来患者が急増し、多くの人が目の乾燥感やかゆみを訴えているという。
インドネシア当局によると、被害の大きかったスマトラ島のリアウ州では数百の学校が閉鎖され、ボルネオ島の中央カリマンタン州では約1,300の学校が閉鎖されたとのことだ。
ボルネオ島は東南アジアの島であり、マレーシア連邦、インドネシア、ブルネイ王国の3カ国が領有している。
インドネシアのボルネオ島では、視界不良により7つの空港が閉鎖されたと、ジャカルタの運輸省が発表した。この地域では、スモッグのために多くのフライトが迂回またはキャンセルされている。
参考記事:https://www.france24.com/en/20190918-indonesia-forest-fires-toxic-haze-environment-schools-airports-close-malaysia
ベトナム語翻訳者:キム