ベトナム語翻訳の上訳のスキル

ベトナム語翻訳・第18章:ベトナム語翻訳の上訳スキル・パート3

2020-08-25

日本語からベトナム語翻訳の原稿をクライアント・翻訳会社・チェッカー提出する前に、上訳は翻訳原稿が分かりやすいかどうかをチェックする最後のステップとなります。上訳のスキルは、翻訳の最終的な品質を決めるスキルであり、翻訳者にとって適切な表現と文章磨くことが求められます。

 

ベトナム語翻訳

 

第17章では、「受動文」と「感じる」の翻訳についてご紹介いたしました。本章では、文章を自然に表現するための語彙の組み合わせ方法に関する注意点についてご紹介したいと思います。

 

4. 語彙の組み合わせ

日本語からベトナム語へ翻訳する際、語彙の組み合わせは最も重要なスキルと言われています。このスキルは「第13章:ベトナム語翻訳の下訳のスキル・パート7」の「適切な訳語の選択スキル」にかなり似ています。

 

ベトナム語翻訳

 

上訳のスキルでは、文章の全体をより深く外観して、文脈に適切な単語や表現などを選択し、文章をよりエキサイティングで自然にする必要があります。必ずしも直訳するのではなく、原文が説明文の場合、意訳の方が良い場合もあります。

 

例1:

お客様への感謝の気持ちを表す贈り物です。

    • 分析:「感謝の気持ちを表す」の意味は「bày tỏ lòng biết ơn」になりますが、よりフォーマルにするため、「tri ân」に訳した方がベストです。
    • Đây là món quà để tri ân khách hàng.

 

例2:

管理者として監督不行き届きでした。

→ Là một người quản lý, tôi đã giám sát một cách qua loa.

    • 分析:「不行き届き」は「配慮や注意が十分に行き渡らないこと」を意味します。「として」は「là」、「với tư cách」、「với」、「như là」など様々な意味があります。
    • 修正後:
    • Với tư cách là một người quản lý, tôi đã sơ suất trong việc giám sát.”

語彙を組み合わせるスキルでは、文章をより正確に表現できるようにするため、翻訳者に高い語彙力が求められます。

 

5.一般化:

・一般化とは何でしょうか?

一般化とは、一般的なものから具体的なものへ、内側から外側へ表現することです。

日本語からベトナム語への翻訳における一般化は、翻訳者が原文の概要を把握するスキルを表します。 読者が作者の話している内容を明確に理解できるよう、主題に応じて表現方法を変える場合があります。

 

ベトナム語翻訳

 

下訳が完了して翻訳者が内容を把握した後、上訳の段階で一般化を活用すれば主要な内容を繋げることができます。これにより、文脈が分かりやすくなり、読者にとって適切な言葉の選択が簡単になります。

 

例3:

聴診:診察の項目のうち音を聴き取って行うこと

触診:手や指で患者の身体に触って診断すること

    • 分析:「聴診」と「触診」は両方医学の専門用語であり、教科書や論文の中では用いられますが、新聞や雑誌などの場合は読者が混乱しないよう、より一般的な単語を用いる必要があります。

 

例4:

各居住空間には、トイレ、洗面台(キッチン)、専用のドア(反対側の部屋を通らずにいつでも使用できる共有のドアを含む)

  • 分析:一般化を活かすと、生活空間を紹介する際、常に正面玄関からはじめ、トイレは最後に紹介されていることがわかります。修正後:
  • 各居住空間には、専用のドア、洗面台(キッチン)、トイレ(反対側の部屋を通らずにいつでも使用できる共有のドアを含む)

日本語からベトナム語への翻訳における上訳の一般化は、読者を混乱させないよう、言葉の用い方に注意を払うスキルが身につきます。翻訳者は記事や文学作品を通して自分の語彙力を向上させることができます。

(続く)

続きを読む:

第17章:ベトナム語翻訳の上訳のスキル・パート2

第19章:ベトナム語翻訳の上訳スキル・パート4

 

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