現在、各国間の経済に関する合弁事業は徐々に人気が高まっています。特に、インドネシアのような新しい市場は、日本からも多くの投資を集めており、日本企業は徐々にインドネシアに支店を開設しています。では、この2つの国の企業文化の違いは何でしょうか?
インドネシアと日本の合弁事業
インドネシアは安定した経済成長率を維持しており、インフラ、輸出入などの多くの分野で、特に日本から多くの外国投資を誘致しています。日本企業はインドネシアに支社を設立し、徐々に市場を拡大しています。
石炭や天然ガスの資源が豊富なインドネシアは、日本の主要なエネルギー供給国の一つとなっています。
インドネシアと日本の企業の違い
企業の組織構造
日本の企業は部署やランクを明確に分けており、上司と従業員の間には一定の距離があります。インドネシアの企業も部署やランクを分けていますが、一人の人間が多くの役職を持ち、多くの仕事をしています。また、上司と従業員の関係は、友人や家族のように親密な場合もあります。
仕事よりもプライベートを優先
インドネシア人にとって仕事は生活の中で優先順位の高いものではなく、遅刻や早退、勤務時間中に個人的な買い物をすることも珍しくありません。家でパーティーがある場合は、その日に休暇を申請することも厭わないのです。また、残業も稀で、通常は定時に退社します。
これに対し、日本人は常に仕事をより重視しており、翌日まで仕事が滞らないように、仕事を解決するために夜遅くまで残業することを厭わない傾向があります。
ゴムの時間
1分1秒常に時間を厳守する日本人と比較して、インドネシア人は「ゴムの時間(時間はゴムのように伸び縮みする)」と呼ばれる概念を持っています。例えば、3時からの会議は3時5分以降に始まります。「ちょっと」や「少々」という言葉がよく使われますが、「ちょっと」というのは、インドネシアの概念では、数十分、数時間、あるいは半日ということもあります。
会議や打ち合わせの前に、日本人は通常5~10分前に来て準備をしますが、インドネシア人は会議時間の間際に来て、準備の時間を必要とするため、会議は意図した時間より遅く行われることが多くありす。
「ゴムの時間」という概念は、東南アジア諸国の間でよく見られる概念です。
女性の役割
インドネシアの女性は、家族や子どもの世話をするだけでなく、働く権利も持っており、ほとんどの企業では女性従業員のための制度が別途設けられています。最もよく見られるのは、出産休暇と育児休暇です。産休期間は3カ月から6カ月で、その間、女性社員は労働時間と同じ給料を100%受け取ることができます。
また、女性にも男性と同じように昇進の機会や福利厚生があります。
親孝行と宗教への尊重
インドネシア人は宗教を非常に重視しており、インドネシアのイスラム教徒の数は80%にも上るため、礼拝やお祭りへの参加は避けられません。インドネシアに進出している日系企業の中には、日本の暦では休まず、インドネシアの暦で休むところもあります。
インドネシア人は仕事よりも宗教を重視する場合があるので注意が必要です。
人前では怒らない
インドネシア人の多くはプライドが高く、人前で怒ることはありません。何か問題があっても、皆の前で直接批判するのではなく、個人的に話し合います。
目先の目標に集中
インドネシア人は長期的な視点よりも目先のことに焦点を合わせる傾向があるので、時間をかけて具体的な目標を設定した方がいいでしょう。そして、インドネシア人と議論するときには、日本の曖昧な言い方とは違って、具体的かつ直接説明する必要があります。
一般的に、日本企業とインドネシア企業の間にはかなりの違いがあり、主に宗教的な要因により優先されていることがわかります。現在、インドネシアでは日本企業が徐々に増えてきており、日本の企業文化は多かれ少なかれインドネシアの企業文化に影響を与えているでしょう。
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