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DTP制作シリーズ・第2章・バート4:DTP制作のカラー印刷のしくみと印刷線数

2020-10-16

DTP制作のカラー印刷では、インキを薄めて色の濃淡を再現するのではなく、網点という小さな点の集まりで色をで再現しています。カラー印刷のしくみを理解して、印刷に適切な画像データを用意できるようになりましょう。

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網点とスクリーン線数

オフセット印刷では、小さな点の集まり「網点」の面積の割合によって、色の濃淡を表現します。ソフト上での色の設定のように、インキの色の濃さが0%から100%まで変化するわけではありません。網点の濃度は一定ですが、その大きさ(面積の割合)が小さくなるほど淡い色に見え、大きくなるほど濃い色に見えますこのしくみを利用することで連続階調(色のなだらかな変化)の表現が可能になるわけです。

 

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「スクリーン線数」とは、その網点をつくるためのスクリーン(網)の細かさを示すもので、1インチの幅に何本の線があるかline per inch = Dlpi)という単位で表します。線数が多くなるほど網点が細かくなって目立たなくなり、線数にあった出力解像度で出力することによって、写真などをより精細に再現できます。

DTP制作のカラー印刷のしくみ

DTP制作のカラー印刷では、CMYKの色の要素の階調をそれぞれ網点で表現し、角度を変えて重ね合わせて印刷することによって、カラーを再現します。

カラー写真やカラーのレイアウトデータをCMYKの4つの色の要素に分けることを「4色分解」または「カラー分解」といいます。このCMYKの4色のことを「プロセスカラー」、「プロセスンキ」などと呼びます。もちろん、レイアウト上にカラーを使う場合も、CMYKの4つの色のかけあわせ(組み合わせ)で色を作成します。どの色をどのくらい混せると、どんな色になるのかについては、プロセスカラーチャートなどを利用し、実際の刷り上がりの色を確認すると便利です。

 

特色(スポットカラー)

 

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カラー印刷では、プロセスカラーのかけあわせで色をつくるほかに、特別に調合された色の「特色インキ」を使う場合もあります。1色刷りや2色刷りなど、色数の少ない印刷物をつくる場合や、デザイン上の理由で特定の色を使いたい場合また、金、銀や蛍光色など、CMYKでは表現できない色を印刷したい場合などに使います。

 

解説

チラシなどでよく見かける2色印刷では、写真画像もその2つの色の要素で表現することになります。グレースケールにした画像をどちらか一方のインキの色で印刷することもできますが、2色のインキを使って画像を表現したい場合は「2色分解」や「ダブルトーン」といった処理を行います。

用語解説

  • モアレ:規則的に配置された点や線などを重ね合わせたときに現れる縞あるいは斑模様のこと。印刷においては、CMYKの版(網点)を重ねる際に発生することがある
  • プロセスカラーチャート:CMYKで色を指定する際の色見本のこと。各色の濃度を段階的に変えて組み合わせ、印刷したもの。単にカラーチャートともいう。

    (続く)

    続き読む:

    第2章・バート3:DTP制作の印刷方式の種類

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