インドネシアの文化は同じではなく、多くの宗教の文化や習慣が多様に入り混じり、調和していますが、その中でもイスラム教は大きな影響力を持っています。しかし、インドネシアには人々を驚かせるような奇妙な風習もあり、インドネシア人独特の文化を生み出しています。
インドネシアの伝統的な生活様式
インドネシアは、太古の昔から受け継がれている厳格な社会的ルールや慣習を持ち、伝統的な生活を送っている島国です。このような伝統的な生活様式を持つインドネシア人は、特に日常の行動において、常に一定の基準を持ち生活しています。
島国であるインドネシアは、世界で最も多様性に富んだ社会のひとつです。海で隔てられている各島の住民は、それぞれの言語、習慣、生活様式を持ち別々に暮らしています。国が発展して近代化したにもかかわらず、インドネシアの多くの部族は今でも古代の儀式や伝統を継承しています。
インドネシアだけの恐ろしい風習
死体洗浄の儀式(Ma’nene)
「マ・ネネ(Ma’nene)」はスラウェシ州タナ・トラジャのトラジャ族で見られる不思議な伝統です。彼らは死んだ親族を墓から出して、マ・ネネの儀式を行います。儀式は、死後長い時間が経っても、トラジャ族が故人に敬意を表するための方法となっています。
3年に一度、遺体は掘り起こされ、洗われ、清潔にされ、服を着せられ(通常、故人の最高の服やお気に入りの服)、村の周りに連れて行きます。儀式の後、家族は本人と一緒に写真を撮り、お墓に連れて帰ります。トラジャ族は、このようにすることで、亡くなった人の霊が彼らを祝福してくれると信じています。
頭蓋骨を入浴させる儀式(Nyobeng)
ダヤック族には、親族の遺体を掘り起こす習慣に加えて、村の敵の頭蓋骨を水洗いする習慣があります。この神聖で奇妙、かつ恐ろしい儀式は「ニョベン(Nyobeng)」と呼ばれています。
何年も前に、ダヤック族はメンガヤウ(敵や他の部族の首狩り)で殺された人々の頭蓋骨を集めていました。毎年、彼らはニョベンの儀式を行い、頭蓋骨を水洗いしてきれいにします。
この部族は、人間の乾いた頭蓋骨には、作物を育てたり、悪霊を追い払ったりする強い魔力があると信じています。政府によって禁止されていますが、ニョベンの儀式は豊作への感謝の気持ちを表すために続けられています。
死を象徴する木像(Tau Tau)
タナ・トラジャの伝統である「タウタウ(Tau Tau)」は、木または竹で彫られた死者を表す彫像で、本人に似ていることが多く、お墓の近くに置かれます。トラジャ族は、死者の魂がタウタウを通して生き続け、墓の守護者としての役割を果たすと信じています。
「Kuburan Batu Lemo」と呼ばれる墓では、石壁に開けられた75個の穴がタウタウで埋め尽くされています。この墓は16世紀に建てられたと推定され、トラジャで2番目に古い墓とされています。
水牛の格好をする儀式(Kebo Keboan)
どんな文化や宗教にも、神々へ献身的な捧げ物をする独自の方法があります。バニュワンギ県では、水牛の形相で練り歩く奇祭「ケボケボアン(Kebo Keboan)」があります。ジャワの暦で毎月ムハッラムまたはスロと呼ばれる月になると、「水牛」が村の通りを歩き回ります。
屈強な男性が作り物の角を頭につけ、喉に鈴をつけ、全身をオイルと墨で黒く塗りまくります。そして、地元の音楽に合わせて、鋤を引きながら、村内の道を練り歩きます。
ケボケボアンは、雨と神の保護を祈る儀式です。男性は、農業において最も神聖な動物であり、権力の象徴でもある水牛の形相で練り歩いて収穫を祝います。
上記は、インドネシアの部族に見られるかなり「恐ろしい」習慣の例です。しかし、これらは人々の信念を表した独特の風習であり、この地の人々の生活環境を反映したものでもあるのです。インドネシア語の記事では、これらは時代遅れの風習であり、排除すべきものだと多く書かれています。
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