日本語からベトナム語翻訳の際、高品質な翻訳原稿をクライアント・翻訳会社へ提出するために、チェックは詳細な点まで注意を払う必要がある大切な段階です。
第21章:ベトナム語翻訳の訳文チェックのスキル・パート1では、文字と数字の記号と他の様々かつ詳細な点について述べました。それらは確かに細かい点ですが、翻訳の品質に大きな影響を与えますので見落とさないよう十分に注意を払う必要があります。
2.不注意による誤りを避ける
どんなに小さな誤りでも、翻訳の品質に悪い影響を与えますので、翻訳者から翻訳原稿を受け取るとき、不注意によって発生する可能性のある誤りをチェックする作業から始めます。
最もよくある誤りは、接続詞、句読点などです。
a. 句読点の誤り
翻訳者がよく間違える誤りの一つは、日本語のフォントをそのまま残すことです。
例1:
日本語の「~」はベトナム語で「~」になります。
「。」は「.」で、「、」は「,」になります。
これらの句読点は翻訳作業中に編集した方が良いため、翻訳者は注意を払い、見落とさないように最初から修正する必要があります。さらに、チェッカーは句読点の誤りの見落としが完全になくなるようにダブルチェックを行う必要があります。
b. フォント、文字サイズの誤り
これも日本語からベトナム語へ翻訳する際、間違える可能性のかなり高い誤りとなります。同じ文章の段落に2つの異なるフォントが使用されたり、文字サイズが統一されない場合があります。これは翻訳の内容に関係はありませんが、スタイルの見栄えに影響を与えます。
この誤りを修正する方法として、翻訳が「Microsoft Ofice Word」で行われている場合、「Ctrl+A」を押して、適切なフォントとサイズを選択します。
クライアントのスタイルガイドに基づき、異なるフォントと文字サイズが存在する場合は修正しません。
c. タイプミス
これは、翻訳者が入力するときの不注意により発生し、綴りや改行位置の誤りのことを指します。
例2:
“Chúng tôi sẻ luôn cố gắng hết sức mình để làm hài lofng khách hàng và và đối tác của mình”
- 上記の例を見ると、タイプミスがかなり多いことが分かります。
したがって、翻訳作業終了後、慎重にチェックするか、品質確認ツールで翻訳のQAファイルを読み取る必要があります。言葉の繰り返しや句読点が統一されていないなどの誤りは、品質確認ツールを通して発見し確認します。しかし、チェッカーは上記の誤りがすべて修正されたことを確認するために、ダブルチェックを行わななければなりません。
文字、数字、記号の統一性または不注意による誤りは、翻訳作業中に修正できるため、提出する翻訳原稿にこのような誤りがないように確認することは翻訳者の責任です。そしてチェッカーの仕事は、これらの誤りが見落とされていないかどうか、日本語からベトナム語への翻訳原稿全体をチェックすることが含まれます。
(続く)
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