雑誌や書籍など、多ベージの印刷物を作成するためには、綴じ方やページの内容を構成する各部品の名前や役割、基本的なページ構成についての知識が必要です。レイアウトソフトを使用する際にも必要な専門用語もたくさんあります。
ページ各部の名称と役割
紙面に文字や絵写真を配置するには、まず、仕上がりサイズ内に本文の入る「版面」を決定します。これに「ノンブル」と呼ばれるページ番号、「柱」などを加えます。さらに図版やキャプション、ほんづら思しらタイトルの置き方などを組み立てていきます。「ノド」、「小口」など変わった名称の多い紙面各部の名称をまず覚えましょう。
横組みと縦組み
日本語のページものには、文字が横書きの「横組み」と、縦書きの「縦組み」があります。横組みの場合は、ページが左から右へ流てぐだり、とれる「左綴じ」、縦組みの場合は右から左へ流れる「右綴じ」の本になります。「横組み」と「縦組み」では、偶数ベージ/奇数ページの位置が左右になることにも注意してください。
現場からのアドパイス
編集者や印刷会社とのやりとりの中で絶対に必要になるので、ページの各要素の名前と役割をしっかりおさえておきましょう。
解説
ページレイアウトソフトでは、新規書類の作成時、「右綴じ」または「左級じ」を指定する必要がります。それによって、ベージの流れる方向が決定されます。
用語解説
●柱
書名や章、節の見出しコーナータイトルなどを表記したもの通常は各ページの版面の外に配置され、デザイン的なアクセントとしても利用される。
- 版面
本文組みが入るスペース。ノンブルや柱は含めない。はんづら」と読む。なお、本文は「ほんもん」と読むことも多い。
●段組み
本文を分割すること。「コラム」または「カラム」と呼ばれることもある。段間(%3Dコラム間隔)は本文の2字分を取るのが基本。
- 索引
書籍等の中に出てきた語句や項目を、簡単に探し出せるように50音順などに配列しなおし掲載ベージを示したもの。インデックスともいう。
●コラム
誌面の一部にある罫線で囲まれた記事のこと。囲み記事。ページレイアウトソフトでは、ページの段組みのことをコラムと呼ぶことがある。
- 奥付
書籍の巻末にある、書名、著者名、発行所名、印刷所名発行年月日などを記したページ。雑誌等では、目次ページに奥付の内容を掲載する場合もある。
(続く)