LINEには、トーク画面上で日本語と韓国語のメッセージを翻訳できる公式通訳アカウントがあります。内容を素早く把握したい場合に便利な機能ではあるものの、敬語、主語、ニュアンスまで常に適切に反映されるとは限りません。
LINE韓国語翻訳を利用するには、「LINE韓国語通訳」アカウントを検索して友だち追加し、翻訳したい内容を送信するか、グループトークに招待することで利用できます。業務で使用する場合は、送信する前に送信相手、敬語表現、数値、期限、確認事項などの意味が正しく伝わるかを必ず見直すことが重要です。
韓国の顧客や取引先と日常的にやり取りする日本企業の担当者にとって、翻訳後の確認は、翻訳操作そのものと同じくらい重要な工程です。

1. LINEで韓国語を翻訳する手順
LINE公式の案内によると、使用するのは公式通訳アカウント「LINE韓国語通訳」です。アカウントIDは @linejpkr で、トーク画面上で日本語と韓国語を双方向に翻訳できます。
ステップ1:韓国語通訳アカウントを検索する
LINEを開き、検索欄に次のいずれかを入力します。
・LINE韓国語通訳
・@linejpkr
アカウント名を確認し、「友だち追加」をタップします。提供元が不明な翻訳アカウントと間違えないよう、LINEが提供する公式アカウントを選びましょう。
ステップ2:翻訳したい内容を送信する
「LINE韓国語通訳」とのトーク画面を開き、日本語または韓国語の文章を入力して送信します。すると、もう一方の言語に翻訳された内容が返信されます。
たとえば、取引先へ送る前に日本語の文章を入力し、韓国語訳を確認できます。反対に、韓国語のメッセージを受け取った場合は、その文章を通訳アカウントのトーク画面にコピーして内容を確認できます。
ステップ3:個別トークやLINEグループで利用する
韓国語話者とやり取りする際は、「LINE韓国語通訳」を複数人のトークやLINEグループに招待できます。トークルーム内に送信されたメッセージは、通訳アカウントによってもう一方の言語に翻訳されます。
翻訳が不要になった場合は、LINEの案内に従って @bye と送信すると、通訳アカウントをトークルームから退出させることができます。
ステップ4:送信前に翻訳結果を確認する
重要なやり取りでは、翻訳結果をそのままコピーして送信しないようにしましょう。まず、次の点を確認します。
・送信者と受信者は誰か
・敬語とカジュアルな表現のどちらが使われているか
・主語が機械的に補われていないか
・金額、日時、期限に誤りがないか
・質問、依頼、確認済みの内容のいずれに当たるか
業務でLINE韓国語翻訳を利用する場合、翻訳後の確認は最も重要なステップです。
2. LINEの韓国語翻訳は無料で、正確に使えるのか
LINEでは、トーク画面上で日本語と韓国語を素早く翻訳することができます。ただし、業務で利用する場合は、翻訳結果を常に完全に正確なものとして扱うのではなく、内容を確認したうえで使用することが重要です。
「LINE韓国語通訳」は無料で使えるのか
確認時点では、LINE公式ガイドにおいて、通訳アカウントを友だち追加し、トーク画面内で翻訳機能を利用する方法が案内されています。一方で、同ガイドには個別の料金表や詳細な課金条件についての記載はありません。
そのため、利用前にLINEアプリ上で最新の提供状況や利用条件を確認することをおすすめします。
翻訳結果は完全に正確なのか
完全に正確とは限りません。
LINE韓国語翻訳は、メッセージの概要を素早く理解する際には便利ですが、すべての翻訳結果が実際の文脈や相手との関係に適しているとは限りません。
特に、次のような文章では翻訳精度に影響が出る可能性があります。
・主語が省略されている
・敬語やカジュアルな語尾が使われている
・スラングや略語が含まれている
・否定文や確認を求める疑問文である
・前後のメッセージを踏まえないと意味が分からない
そのため、機械翻訳は参考情報として利用し、特に韓国語に不慣れな場合は、翻訳結果をそのまま送信しないことが大切です。無料韓国語翻訳を利用する場合でも、翻訳結果が文脈や相手との関係に適しているかを確認する必要があります。
3. LINE翻訳をそのまま使える場合と確認が必要な場合
必要な確認の程度は、トークの相手や内容によって異なります。
| 利用場面 | 適切な使い方 |
|---|---|
| 友人とのチャット | 内容を素早く理解する目的で利用できるが、スラングや冗談に注意する |
| グループチャット | 前後のメッセージを読み、誰について話しているのか確認する |
| 簡単な社内チャット | 重要な判断に関係しない内容であれば参考として利用できる |
| 顧客とのチャット | 敬語、ニュアンス、確認表現を必ず見直す |
| 見積書、契約、納期 | 内容を確認せず、そのまま送信しない |
友人同士の韓国語チャット翻訳では、多少不自然な表現が含まれていても、前後の文脈から意味を理解できる場合があります。
一方、顧客や上司、取引先などに送るビジネスメッセージの場合は、相手の呼び方、敬語の使い方、文末表現が適切かどうかを慎重に確認する必要があります。
4. 韓国語チャット翻訳でよくある4つの誤り

敬語を誤って使う
韓国語は、話し手と聞き手の関係によって表現が変わります。アプリの翻訳では内容自体が正しくても、語尾や敬語のレベルが相手に合っていない場合があります。
たとえば、「もう一度確認します」は、次のように表現できます。
・友人に対して:다시 확인해 볼게.
意味:「もう一度確認してみるね。」
・顧客や上司に対して:다시 확인해 보겠습니다.
意味:「もう一度確認いたします。」
どちらも内容はほぼ同じですが、丁寧さには明確な違いがあります。顧客に対して最初の表現を使うと、カジュアルすぎる印象を与える可能性があります。
そのため、送信前に、相手が顧客や上司、同僚、知人のいずれに当たるのかを確認することが重要です。
丁寧さのレベルが低すぎる、または高すぎる
表現は、丁寧であればあるほど自然になるとは限りません。過度にかしこまった言い方は距離を感じさせる一方、カジュアルすぎる表現は業務上不適切に受け取られることがあります。
たとえば、会議の日程について尋ねる場合、次のような違いがあります。
・同僚に対する自然な表現:내일 회의 괜찮으세요?
意味:「明日の会議は大丈夫ですか。」
・顧客に対する、より丁寧な表現:내일 회의 일정은 괜찮으실까요?
意味:「明日の会議日程はご都合いかがでしょうか。」
後者を日常的な親しい会話で使うと、やや堅苦しく聞こえる場合があります。一方、重要な顧客とのやり取りでは、前者だけでは丁寧さが十分でない可能性があります。
スラングや略語の意味を誤解する
韓国語のチャットでは、省略語、子音だけの略記、感情を表す記号などがよく使われます。無料韓国語翻訳ツールでは、これらを正しく認識できなかったり、文字どおりに処理したりする場合があります。
たとえば、次のような表現があります。
・ㅋㅋㅋ:笑いを表す表現で、日本語の「笑」や「ははは」に近い
・ㅇㅋ:오케이の略で、「OK」という意味
・ㄱㄱ:고고の略で、「行こう」「そのまま進めよう」という意味
・잠만:잠깐만の略で、「ちょっと待って」という意味
「ㅇㅋ ㄱㄱ」を一文字ずつ翻訳すると、意味の分からない結果になる可能性があります。カジュアルなチャットでは、「OK、行こう」または「OK、そのまま進めよう」といった意味で使われます。
略語が含まれている場合は、自動翻訳だけに頼らず、前後の会話全体を確認することが大切です。
主語を誤って補う
韓国語では、会話の中で誰について話しているかが共有されている場合、主語が省略されることがよくあります。文章だけを切り取って翻訳すると、原文には明示されていない「私」「あなた」「顧客」「彼ら」などの主語をアプリ翻訳が任意に文脈から推測して補ってしまう場合があります。
たとえば、次の文です。
확인했습니다.
この文は文脈によって、「確認しました」「確認済みです」などと訳せます。
納期に関するグループチャットでは、次のような意味が考えられます。
・倉庫担当者が商品を確認した
・担当者が納品スケジュールを確認した
・顧客が受取日時を確認した
実際には顧客が確認したことを伝えているにもかかわらず、アプリ翻訳が「私が確認しました」と訳すと、誰が対応したのか、誰に責任があるのかを誤解するおそれがあります。
そのため、韓国語チャット翻訳を行う際は、前のメッセージを読み、誰がその行動を行ったのかを正確に判断する必要があります。
5. 送信前に確認する翻訳チェックリスト
LINEで韓国語を翻訳した結果を使用する前に、次の項目を順番に確認しましょう。
・一文だけでなく、前後を含むトーク全体を読む
・相手が友人、同僚、上司、顧客のいずれに当たるか確認する
・主語が省略されていないか、またはアプリ翻訳によって勝手に補われていないか確認する
・敬語、語尾、ニュアンスが相手との関係に合っているか確認する
・金額、数量、日時、固有名詞を原文と照合する
・否定文、疑問文、確認表現の意味を確認する
・見積金額、期限、納期、当事者間の責任範囲を見直す
・意味が不自然な文や、会話の流れと合わない文がある場合は、そのまま送信しない
業務でLINE韓国語翻訳を利用する際は、翻訳結果の自然さだけでなく、誰が、何を、いつまでに行うのかが正しく伝わっているかを確認することが重要です。
6. 機械翻訳のまま送信すべきでない内容
韓国人の従業員、顧客、取引先とやり取りする日本企業では、次のような内容について、送信前に慎重に確認するか、専門知識を持つ担当者にチェックを依頼する必要があります。
・見積価格、割引、支払条件
・会議日程、納期、検収日程
・期限や業務範囲の変更
・クレーム対応や顧客への謝罪文
・当事者間の責任範囲
・契約書、契約条件、法務関連の内容
・機密情報、個人情報、社内資料
特に、機密データについては、翻訳ツールのセキュリティポリシーや社内規程を確認する前に、安易にコピーして入力することは避ける必要があります。
翻訳ツールへ内容を入力する前に、社内のデータ分類ルールを確認し、不要な個人識別情報を削除したうえで、そのツールの利用が社内で許可されているかを確認しましょう。
FAQ
Q1.LINEグループでも利用できますか?
はい。LINEの案内によると、通訳アカウントを複数人のトークやグループに招待し、トークルーム内に送信されたメッセージを翻訳できます。
Q2.日本語と韓国語を双方向に翻訳できますか?
はい。「LINE韓国語通訳」は、日本語と韓国語の双方向翻訳に対応する通訳アカウントとして案内されています。日本語を送信して韓国語訳を受け取ることも、韓国語を送信して日本語訳を受け取ることもできます。
Q3.LINEの翻訳は無料で使えますか?
LINEでは、通訳アカウントを友だち追加し、トーク内で利用する方法が案内されています。ただし、サービス内容や対応範囲は変更される可能性があるため、利用前にLINEアプリ上で最新の提供条件を確認することをおすすめします。
Q4.専門家による確認が必要なのはどのような場合ですか?
見積価格、納期、期限変更、クレーム、契約、当事者間の責任範囲、機密情報などに関する内容は、専門知識を持つ担当者による確認をおすすめします。
まとめ
LINEは、日本語と韓国語のメッセージを素早く翻訳し、会話の概要を把握する際に便利です。ただし、顧客対応、見積価格、期限、責任範囲、法的条件に関する内容では、送信前に文脈、敬語、合意事項を改めて確認する必要があります。
スピードを重視した翻訳と、専門的な内容確認は、別の工程として考えることが大切です。
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