DTP制作で非常に重要なアイテムがフォントです。フォントは主にOSが管理しています。MacOS Xでは、フォントをインストールできる場所が複数あるので、それぞれの役割を把握したうえで、フォントを使いこなせるようになりましょう。
フォントのインストールと管理
DTP制作の際、パソコンでフォントを使用するには、まずMacやWindowsなどのOSがフォントを管理できるよう、規定の場所にフォントのデータを正しくインストールする必要があります。フォントは正しい場所にインストール(登録)してはじめて、さまざまなアプリケーションからアクセスでき、指定もできるわけです。
使用するOSごとに登録する場所をみていきましょう。Mac OS Xでのフォントの管理Mac OS Xでは、フォントデータがインストールされる場所が複数あります。O「システム」>「ライブラリ」>「Fonts」Mac OS Xが使用するシステム関連のフォントがインストールされています。基本的にユーザはフォントを出し入れしないエリアです。OS付属の「ヒラギノ」フォントなどはここにあります。
「ライブラリ」「Fonts」
そのマシンの全ユーザがアクセスできるフォントの登録エリアです。g「今(ユーザ名)」>「ライブラリ」> Fonts」ログインユーザのみがアクセスできるフォントの登録エリアです。a「ライブラリ」> Application Support」>「Adobe」>「Fonts」ロアドビシステムズ社の製品からのみアクセスできるフォントの登録エリアです。各アプリケーションのフォルダの中にも、ソフト単位で管理できる「Fonts」フォルダが存在します。
ユーザが自分でフォントを登録するのは、主にBまたは国で、OS X付属のFontBook」を利用して登録や使用停止などの設定ができます。また、上記以外にもClassic環境を利用している場合そのOS9内のフォントも利用できます。Mac OS 9でのフォントの管理「システムフォルダ」>「フォント」フォルダが登録場所です。OS Xの場合同様、アドビシステムズ社の製品からのみアクセスできる「システムフォルダ」>「アプリケーションサポート」>「Adobe」>「Fontsフォルダもあります。
用語解説
- Windowsでのフォントの管理
コントロールパネル内の「フォント」フォルダがフォントの登録場所です。「フォント」フォルダ内の「ファイル」メニュー>「新しいフォントのインストール」を利用して追加登録します。
- Font Book
Mac OS Xに付属するフォント管理ユーティリティ。フォントのプレビューの表示、インストール、検索、整理、使用停止の設定などができる。
- ATM(Adobe Type Manager)
Deluxe無償で配布されているATM Lightに対して、フォント管理機能を付加されて発売された製品版のATM。Mac OS X対応やWindows対応のものはない。Classic環境Mac OS X上で動作するMac OS 9環境のこと。過去のソフトウェアのための互換環境である。CPUがPowerPCのMacのみで使用できる。
- ユーティリ
ティソフトある特定の目的のために設計されたアプリケーションソフトの一種。ファイル圧縮やコンピュータウイルス駆除、メモリ管理、スクリーンセーバーなど
(続く)
続き読む:
第5章・バート7:DTP制作のTrueTypeフォントとPostScriptフォント