DTP制作の中心となるのがパソコン本体です。DTP制作業界では、Macでの環境がなって発展してきましたが、現在ではWindowsでも同等の環境を実現できます。ここではまず、パソコン本体のスペック(仕様)について確認します。
DTP制作でパソコン本体
CPU
パソコン本体の性能は、まず、搭載されている「CPU」の性能で判断します。CPUはパソコンの「脳ミソ」にあたり、CPUのメーカーや種類で性能を見分けます。Mac用ではPowerPC G4、G5。Windows用ではPentium、Celeron、また最近は、MacュとWindowsの両方でCore Duo、Core 2 Duo、Xeonなどが搭載されています。種類ごとに能力が違いますが、同じ種類の場合は、「GHz」という単位で表されているクロック周波数が、性能を比べるためのポイントとなり、1GHZよりも2GHZのほうが処理速度が速い、つまり“頭の回転が速い”ということになります。ベル。
メモリ
メモリとは、CPUが計算作業をするときに使う領域のことです。メモリの容量は「GB」という単位で表し、数字が大きいほうが作業エリアが広いということになります。
DTP作業では、同時にいくつものソフトウェアを使用したり、大容量の画像データをいくつも扱ったりする場合が多いので、メモリはできるだけ多いほうがよいとされています。現在のパソコンでは、最低でも1GB〜2GBくらいは必要です。
ハードディスクドライブ(HDD)
パソコンを動かすために必要なOSやアプリケーションソフト、画像データなどを格納しておく装置で、通常はパソコンに内主ガバイト蔵されています。容量の単位は「GB」で表します。
最近のパソコンは80GB以上の大容量のハードディスクを搭載しているので、通常のDTP作業をするうえでも、容量が足りなくなるということはほとんどないでしょう。
モニタ
DTP制作で最も慎重に選びたいのがモニタ(ディスプレイ)です。現在はLCD(液晶)モニタが主流ですが、写真を扱ったり色に対してシピアな作業をする場合は、少し高価でも、色の再現性がよく、色の調整機能などが強化された機種を選ぶ必要があります。パソコンではモニタのサイズで表示範囲が変わるので、大きさも19イン以上のほうが、より効率よく作業できます。
注意
1994年から2006年までに発売され、現在でもDTPの現場多く使用されている “Power Mac ‘に搭載されいたのが、Power PCというCPUで、G3、G4、G5などの種類があります。一方Windowsに搭載されているCPUは、Intel社Pentium Celeron、AMD社のAthlonなどがあります。2006年以降、MacにはWindowsにも搭載されている、Intel社のCore DuoやCore 2 Duo、Xeonが搭載されることになり、現在ではPower PC搭載のMacは中古品でしか購入できません。
解説
メモリは必要に応じてあとから買い足したり、容量の大きいものに置き換えることもできるので、はじめに最低限の容量を搭載し、必要に応じてあとから増やしていくという方法もよいでしょう。
Q&A: バソコンのスペックを調べる
Q: 自分の使っているパソコンのスペックはどうやって調べられますか?
A: Mac OS Xの場合アップルメニューから「このMacについて」を選ぶとCPU(プロセッサ)の種類、クロック周波数、メモリの搭載容量などが、「詳しい情報」ファイラ)→ハードウェア項目で内蔵ハードディスクの容量など確認できます。システムプロ
- Windows Vistaの場合
コントロールパネル内の「システム」でCPU(プロセッサ)の種類、クロック周波数、OSの種類、メモリの容量などが確認できます。
用語解説
- バイト
コンピュータで使用されるデータ容量を表す単位。最小単位の1bitが8個分(8bit)で1バイト(Byte)となり1、024日(Byte)で1KBとなる。
- マルチCPU /マルチCore
最近の機種はCPUを複数搭載しているマルチCPU DualやQuad)や2つ以上のプロセッサコアを1個のCPUに集積したマルチCoreが主流。
- CPU
Central Processing Unitのことで、中央演算装置と訳される。コンピュータの編にあたる部分で、その処理理能力によってコンピュータの性能が決まる。
- アプリケーションソフト
コンピュータ上で何らかの作業を行うためのプログラム。ワードブロセッサ、表計算、グラフィックなど、特定の作業ができるタイプのソフトウェアが多い。
- 液晶モニタ
電圧をかけると電子の配列が変わる液晶の性質を利用したモニタ。ブラウン管に比べて軽量で薄いため、ノートパソコンなどに使用されている。
- CRTモニタ
以前多く使用されていた奥行きがあるブラウン管を使用したモニタ。電子銃が電子ビームを発射し、スクリーン上の蛍光体に当てて発光させることで画面に表示。
(続く)